ひとりの日本人として

先日1~3月間の、日本の超過死者数が去年の死者数と比べて減少しているから、新型コロナウイルスによる被害はインフルエンザと同じ様に捉えればよいとの記事を書きました。同時期に東京都の超過死者数が4~5月は大幅増加しているとの記事が出ましたので、調べてみますと東京都では4月に400名程、5月には700名程、昨年より多くの人が亡くなっています。では私の認識の間違いかと考えると、まだ結論を出すには早計だと思っています。4~5月に東京都で超過死者数が増加したのは、ほぼ間違いなく新型コロナウイルスが原因で有ると思われますが、その要因は何かを考えなくてはいけないと思っています。ちなみに全国と東京都、其々の新型コロナウイルスによる総死者数を総感染者判明数で割った割合はほぼ同じ5.2%位です。

現在、肺炎等で亡くなった人は、新型コロナウイルスに罹患しているかの検査をしています(伝染病ですから当然です)から、これだけ多くの調査漏れが起こるとは思えません。そこで考えますと、以下の要因が有るのではと思っています。

・医療従事者を急には増員できず、新型コロナウイルス対策に多くの人員を取られ、従来の病気で入院している人に対して、充分な医療行為が出来なかったのではないか。

・他の病気で自宅療養をしている人達は、今回の新型コロナウイルスをうつされる事を嫌い、病院へ行くのを避けていた現実が有り、その事が原因で治療が間に合わなった事例が有ったのではないか。

・自分が新型コロナウイルスに感染していると知られるのが怖くて、病院へ行く事が出来なかったのではないか。

・亡くなられた人の属性、即ち昨年から東京都に住んでいた人ではなく、今年他国から帰国した日本人及び、来日した外国人が亡くなっているのではないか。

上記の要因で超過死者数が出ている可能性が有ると思っていますが、間違っている可能性も有ります。全国の超過死者数の実態は4月迄しか出ていないので、もう少し月数が経たないとより正確な答えが出ないと思っています。