ひとりの日本人として

人生においての日々の暮らしは、思い出づくりだと思っています。嬉しかった思い出よりも悲しかった思い出の方が、楽しかった思い出よりも苦しかった思い出の方が多いかもしれませんが、時と共にそれぞれが懐かしい思い出になっていくと思っています。

人生では突然の不幸に遭って心に傷を負う時も有ります。心理学では心の傷は時間では癒せないと言われていますが、負けずに不幸を乗り越えさえすれば、時間と共に傷は薄れていき、いずれは考えなくなる日が来ると思っています。

「権利」と「自由」を追求して人生を歩んで行けば、最後に出る答えは「孤独」だろうと思っています。ひとり暮らしの多くの老人が「孤独」が一番辛いと言っています。

思い出づくりも一人でつくるより、気を使う必要のない人達と一緒につくる方が間違いなく楽しいです。ひとりで美味しい物を食べたり、綺麗な景色を見ても、その時は感動しますが、同じ経験をした人がいないと喜びを分かち合えませんし、虚しくなってしまうと思っています。ひとりにならないようにするには、出来るだけ多くの家族を作るのが良いと思っています。

「あそこで食べた料理は美味しかったからまた食べに行こうね」とか「この間の旅行は雨で散々だったから、また天気の時に行ってみたいね」とか様々な会話を通して仲良く楽しんで行けば良いのです。子供が自分の意見を言うようになったら、家族全員で旅行計画を立てたりすれば、旅行に行くまでが又、楽しい時間を過ごすことになるんです。人生を終える時、精一杯楽しんだから思い残す事は無いと言える人が、人生の勝ち組になった人だと思っています。