ひとりの日本人として

今回は「錯覚」と「他人を評価する」について書いてみます。

人は誰でも数え切れない多くの能力を持っています。人が他人を評価する時はその人の能力を見てしていると思っています。

他人を評価する時にその人の目立つ行為だけを見て、その人全体の能力と勘違いして評価する人達もいます。殆どの能力が平均より遥かに優れている人を評価する時に、ひとつの愚かな行為が判明した時、その愚かな行為だけを見てその人を評価する人達の事です。殆どの能力が平均より遥かに劣っている人を評価する時に、ひとつの優れた行為が判明した時、その優れた行為だけを見てその人を評価する人達も全く同じです。これが「錯覚」です。

人は目立つ事象に目を奪われる習性がありますから仕方無い事ですが出来るだけ正しい評価が出来る様に訓練しておかないと取り返しのつかない間違いをする事が有ります。

勿論、人を評価する時には能力以上に大切なものが沢山有ります。

例を挙げれば「良心」「勇気」「責任感」です。「良心」「勇気」「責任感」が無ければいくら能力が優れていても肝心な時に役に立たず邪魔をする場合も有ります。只、人には他人の心の中や勇気の量、責任感の量は分かりません。

ではどうすれば良いのかを考えると、ひとつの方法としては他人を評価する時には、結論を急がず時間をかけて自分なりに調べたり他の人の意見を聞いたりして、出来るだけ錯覚しないように心掛けてから評価すれば間違う事も少なくなると思っています。