ひとりの日本人として

今回は「言霊」について書いていきます。

いつ頃からかは分かりませんが、若い親達が自分や他の親達の事をパパやママと言うようになりました。その人達の親やその親の世代ではパパと言うのはお金で囲われたお妾さんが旦那を呼ぶ名前であり、ママと言うのはお金を貰ってお酒や接待をする水商売の女性責任者の通称でした。

父親の呼称は、「お父さん、親父、父ちゃん、とっちゃん、おとん」等いくらでも有るのにパパと呼ぶのは不思議な話ですが、そう呼び出してから父親の立ち位置は今風で言うとATMになったと思っています。亭主元気で留守がいいと大っぴらに言われだし、会社員は給料を銀行振込で貰うようになり妻子に感謝される事も無くなっています。現代では若い女性がこの言葉の意味をよく分かっているようでお金が欲しい時には「パパ活」と言いながら父親世代の男性と○○をしてお金を貰っています。

母親の呼称は、「お母さん、おふくろ、母ちゃん、かっちゃん、おかん」等いくらでも有るのにママと呼ぶのは不思議な話ですが、そう呼び出してから子供との関係が「母と子」では無く「ママと子」の関係になり、双方の繋がりが薄くなったと思っています。人間関係の基本は「母と子」であり、その関係が崩れれば全ての人間関係がおかしくなります。

何故親たちがその様な言葉を使っているのかはひとりひとりに聞いてみないと分かりませんが、大元は日本でテレビ放送が始まった頃に米国のドラマが多く放映されて人気が有り、そのドラマの日本語吹き替え時にテレビの担当者が父親の事をパパ、母親の事をママと訳して放映したからだろうと思っていますが、これも勘ぐればマスメディアの洗脳の一種であり、その言葉を日本社会で親が使い出してから夫婦関係や親子関係に変化が起こり愛情優先からお金優先の社会になってきたと思っています。