ひとりの日本人として

今日は年金について思っている事です。

年金について書かれている多くの記事の中に、「年金だけでは豊かな老後を過ごせない事は誰でも知っている」との記事が有りました。ここで書かれている、誰でもとは誰の事を言っているのでしょう。

昨今の年金問題の記事では多くの内容が、その様な意味の記事である事は確かですが、そもそも年金だけで生活出来ている人と、年金だけで生活出来ていない人の割合が分かりません。単純に貰える年金の平均値と、支出している平均値を比べて支出の方が多いからその様に書いているだけです。

豊かな老後とは人其々で全く違います。お金の心配をせずに晴耕雨読が出来る生活を豊かな老後と考えている人も居れば、お金の心配をせずに旅行や高価な買い物等が出来る事を豊かな老後と考えている人も居ます。突き詰めれば、国民一人一人が違う価値観を持っています。

預貯金が有っても、それを取り崩さないと毎月の生活が出来ない人は、ある年齢で預貯金が無くなってしまう状況であるならば、計算上では平均寿命まで預貯金が残っている人でも安心は出来ません。平均寿命以上生きる可能性も有りますから当然の事だと思っています。

心配しないで済むのは、当然貰える年金だけで毎月生活が出来る事です。貰える年金が少ないのであれば、生活をその金額に合わせる工夫や努力をする事だと思っています。預貯金は万一の保険として考えていく事です。毎月どれだけ必要なのかは、本人でないと分からないので、他人の書いた記事を鵜呑みにして、右往左往するのは愚かな行為だと思っています。

多くの記事の中で、平均値や閾値を基に作られている記事は、個人の生活において信用する必要がないと思っています。