ひとりの日本人として

コロナ騒動が始まった時、感染が広がらない様に、PCR検査をして感染者を早急に見つけようとしました。ウイルス感染を広げない為には当然の対策ですが、それは新たな感染者を出来るだけ増やさない為の手段であり、目的はそのウイルス感染で出来るだけ死者を出さない事だと思っています。

ところが現在、全国の医療機関の多くがこのウイルス対策の影響で大変な状況になっています。新型コロナウイルス感染者の命を救う事が最優先ならば、PCR検査を症状の有る人に限定して行ない、少しでも医療従事者の負担を減らすよう従来の方法を変更する必要があると思っています。そんな事は普通に考えたら誰でも思う事なのに、何故誰も言わないのか不思議でなりません。

そもそもPCR検査と言う検査方法も今回のコロナ騒動で、言われる迄聞いた事がありませんでした。当初は鼻か喉の奥から粘液を採取しないと正確な結果が得られないと言われていましたが、ある日突然に唾液でも同じ正確な結果が出ると言われ、今ではその方法が殆どです。この検査方法が出来てから30年以上の間に、誰もその方法が分からなかったのは何故なのか、これも不思議でなりません。

世界の国々と比べる必要は有りませんが、情報は随時入ってきますから今迄の世界の状況は分かります。米国や欧州、中南米の国々が検査件数を競っていたのを憶えていますが、其々の国がその後どうなっているのかを、マスメディアやネット住民は知らないのでしょうか。勿論、日本の現状より良い状況の国も世界には在りますが、悪い状況の国の方が人口ベースで考えたら遥かに多いです。

自国の医療水準や医療資源で対応出来る以上の感染者を見つけ出せば、多く見つけ出すほど混乱が深まるとの答えはもう出ていると思っています。