ひとりの日本人として

90年位前に出来た歌の中に「ああ人栄え国亡ぶ 盲(めしい)たる民世に踊る」と言う歌詞が有ります。約一世紀が過ぎようとしている現在の民はどの状態なのでしょう。自分の能力を棚に上げて、自分達が選んだ政府の仕事をけなす事に血道をあげている人達が多くの声を上げています。

今回の特別定額給付金についても、有り難いという声は殆ど聞こえず、「配るのが遅い」とか「全然足りない」とか言っている声の方がよく聞こえてきます。

さて、200程ある世界の国の中で、日本のようにお金を国民全員に配る国はどれ位有るのでしょう。世界の殆どの国が日本以上にお金を配り、殆どの国の国民がそのお金を貰い終わっているのなら、その批判の声も少しは正当性があると思います。多くの国は日本より強制力のある都市封鎖等をしてしていますが、日本より多くのお金を配っているという話は聞いた事はありません。むしろ補償を全くしないで国民の行動を制限している国の方が多いのではと思っています。よく外国と比較して意見を言っている人達がいますが、その人達は何故今回は発言しないのでしょう。

100~1000人に配るなら短期間で配れますが、1億2500万人が住んでいる日本では、全員に配り終えるには頑張っても1~2か月はかかるのではと思っています。