ひとりの日本人として

今回も新型コロナウイルスについての記事です。

何か問題が起きた時、一部分だけを見て考えるのではなく、全体を見て解決方法を考える事が必要だと思っています。

今回のウイルス問題でも、感染した人やその周りにいる人達は、驚きと不安で一部分だけしか見る事が出来ないとは思いますが、そうでない多くの人達は全体を見て考えるべきです。

検査件数ひとつとっても、増やせと言っている人達は、一日に何件位の検査をすれば妥当だと思っているのでしょう。日本人全体で考えると、一人に2回検査をするとして、約2億5千万回の検査が必要です。世界では一日に数十万件検査が出来ると言っている国がありますが、現実は毎日十万件づつ検査をしていけば医療機関は大変な状態になると思っています。そして一日に十万件の検査が出来たとしても、全員の検査が出来る迄に2500日(約7年)かかりますから、とても現実的ではありません。今、検査するべき条件に当てはまる人が、検査を受けれないとの記事をネットやマスメディア等で見かけますがこの人達が全体(条件が当てはまっており、検査するべき人の合計)に占める割合はどれくらい居られるのでしょう。勿論、条件に当てはまる人が全て検査を受けれる事が重要ですから、個々に改善する必要はありますが、部分だけを見て検査数を闇雲に増やせと言う理屈は間違っていると思っています。

又、抗体検査が話題になっていますが、感染して抗体が出来ていたとしても、インフルエンザの様に、毎年予防接種をする必要があるなら、毎年同じように心配していくのではと思っています。