ひとりの日本人として

人間は、自分の見える範囲以外の全ての人の、今の行動がわかりません。

人間は、自分の住んでいる家の中に、どれだけの生物が住んでいるのかわかりません。

森羅万象(この世の中の全てのものや出来事)の内、人間はどれだけのものや、出来事を知っているのでしょう。生まれたての赤ん坊と人類史上最も優れた知識人とを比較しても、微差にもならない位全ての人は「無知」であると思っています。

他方で、自分と同じ考えの人間は1人もいません。

ひとつの例として政治の事を考えますと、支持政党が有るのか無いのか、有るならどの政党か、政党に何を一番に取り組んで欲しいのか、公約で支持できる公約は何かとか、様々な意見が出ている、年金、外交、安全保障、憲法改正、消費税、原発、子育て等についても、金額、規模、条文、割合、時期、範囲等で、一つ一つ其々の人の考えが違ってきます。

人間社会では政治以外でも無数の意見の対立が有るので、自分と同じ考えの人がいるはずがありません。

自分や他人が無知だと知り、自分と同じ考えの人はいないとわかっておれば、自分に関係ない様々な世の中の出来事に、腹を立てたり、批判する事も減っていくのではと思っています。