ひとりの日本人として

昨年(2021年)全体の人口動態統計(概数)が発表されていたので数値と感想を書いておきます。概数ですから9月に発表される確定値と若干違いますが100~200人違っても大勢に影響は無いと思っています。

2021年、日本に住んでいる日本人の総死者数(概数)は1439809人です。2020年の総死者数(確定値)は1372755人でしたから、前年に比べて67054人増加している事になります。毎年20000人位づつ増加していた年間総死者数が2021年には67054人も増加した事の理由付けは2月26日の記事に書いています。

2021年の死因で目立つのは次の4つです。

        2020年     2021年       差し引き

老衰     132435人   152024人    +19589人

心疾患    205518人   214623人     +9105人

誤嚥性肺炎   42746人    49489人     +6743人

肺炎      78445人    73190人     -5255人

 

次に前年比の増減数と80歳以上の死者数を書いていきます。

            2016年     2017年    2018年

総死者数前年比    +17321人   +32685人  +22085人

80歳以上の死者数  +24619人   +35497人  +22508人    (前年比)

 

            2019年     2020年    2021年  

総死者数前年比    +18628人    -8445人  +67054人           

80歳以上の死者数  +18590人    -4888人  +62227人    (前年比)

 

上記の様に2019年迄は毎年の総死者数増加は80歳以上の高齢者が前年より多く亡くなる事が大きな要因でしたが、同時に79歳以下の死者数減少傾向が年を追う毎に少なくなって2019年には79歳以下の死者数が前年と同じ位になっていました。原因は分かりませんが、2020年に特別な事がなかったら79歳以下の死者数も前年比で増えていたかも分かりません。現実は新型コロナ騒動が始まった2020年には総死者数減少と共に79歳以下と80歳以上の高齢者も死者数が減少しました。要因はインフルエンザ感染が激減して新型コロナウイルス感染が始まった事と国民が自粛して人との接触等を控えた事だと以前に書いていますが、その内のどれが主たる原因かは誰にも分かりません。

そして2021年は2020年に亡くなられずに済んだ人(約28000人)の内約20000人位の人が通年より多く亡くなられたと思われます。